子供を叱るときに注意することがあります。
それは何かといいますと、子供の人格を否定するような叱り方をしないということです。
例えば、子供が動物をいじめていたとしましょう。
そんなとき親から「なんでお前はそんなに性格の悪い人間なんだ」と言われたら子供はどんな気持ちになるでしょうか。
この子供には「動物をいじめるのはよくない」ということを伝えればいいのであって、子供の人格を否定する必要は無いのです。
そしてこのような子供の人格を否定する言葉は、子供の為の言葉ではなく、親が自らの感情にまかせて発している言葉なのです。
つまり、親は子供を叱っているのではなく、子供に怒っている状態なのです。
ですから子供を叱るときには「おまえは○○だ」という言い方ではなくて「○○するのはよくない」という言い方をすることが大切です。
さらにできれば、良い悪いではなくて子供と一緒に考えられれば最高です。
「あのワンちゃんの気持ちはどんなだったかなぁ」「○○ちゃんだったらどんな気持ちになる?」「もしお母さんだったら悲しくなっちゃうけど、○○ちゃんはどう?」などと一緒になって考えてみることです。
このとき子供を誘導しないように注意してください。子供が親の意にそぐわない回答をしてもとりあえず受け入れてあげましょう。あとになって自分で考え直すことだってあるからです。もしその前に考えを改めさせようとすると反発します。
いずれにしても、人格を否定するような叱り方はしないというのは大切なことですので、覚えておいてください。
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