子供の話を聴くときには、すぐに結論をだそうとしない事が大切です。
例えば子供が幼稚園から怒って帰ってきて「きょう、ようちえんでね〜こんなことがあって、あんなことがあって」と不満をぶつけてきたとしましょう。
そして、これに対して親が「そんなときには、こんなふうにしなさい」と解決策を伝えたとします。
このときの子供の気持ちはどんなでしょうか。
もしかしたら「ああそっか」と納得する子もいるかもしれませんが、多くの子供はなにか釈然としない感じが残ると思います。
それはなぜでしょうか?
子供は自分の中に溜めてしまった不満を、親に話すことによってスッキリしたいのであって、決して最初から解決策を求めているわけではないからです。
例えばパートに出ている奥さんがご主人に対して「ねぇちょっと聴いてよ。今日パート先でさーこんな事があって、もーほんとにやんなっちゃった」と話してきたとしましょう。これに対してご主人が「だったら仕事辞めればいいじゃないか」と言ったらどうでしょうか。
奥さんとしては「いや別に辞めるとか辞めないとか言ってるんじゃなくて・・・。別に仕事をやめたいわけじゃないんだけど・・・」といいたくなってしまうと思います。でももしこんな風に言ったらご主人は「だったら辞めなきゃいいじゃないか。なに言ってんだまったく!」と言うかもしれませんね。
こんなようでは、奥さんはご主人に話をしたいと思わなくなってしまうでしょう。
この奥さんとご主人のケースでは、奥さんが解決策を求めているわけではないのに、ご主人がいきなり解決策を示したから奥さんは「もーいいわ。あなたと話してもしょーがないわ」となってしまうわけです。
もうおわかりのように、子供が自分の中に溜めてしまった不満を親に話すときは、親に自分の気持ちを理解してもらって共感してもらいたいと思っているのです。
ですから、「うんうん」「まぁそうなの」「それは大変だったわね」と子供の話を受け入れて、理解を示して、共感してあげる事が大切なのです。
こうしてあげると子供の気持ちはスッキリして心が軽くなります。
|