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問85
一定質量mの気体を考える。2つの状態での密度,体積,温度,圧力をそれぞれρ1,V1,T1,P1,ρ2,V2,T2,P2 とすると,
m=ρ1V1=ρ2V2だから,ボイル・シャルルの法則から
問86
浮上するときの気球内の空気の密度をρ,温度をT とする。気球内の空気の圧力は大気圧P0と等しいから,問85の式から
ρ0T0=ρT
気球が静止しているときの力のつり合い式は
ρ0Vg=ρVg+Mg
両式からTを求めて ∴ 以上
問87
角度θ の場合のガラス管内の空気の圧力pθはpθ=p0−lsinθ,θ =0 の場合はp0だから,ボイルの法則から
p0x0=pθxθ=(p0−lsinθ )xθ ∴
θ=90°の場合は上式から
問88
(1)(a)分子の球形容器へ衝突での速度変化は,壁に垂直に2vcosθ だから
p=2mvcosθ
(b) A点から次の衝突点B点までの距離は =2acosθ だから
衝突から次の衝突までの時間間隔は
(c) 単位時間当たりの衝突回数は
(d) 分子1個から器壁が受ける力は
(2)(a) N個の分子から受ける力は
(b) 器壁の全面積は4πa2だから,圧力pは
一方,球の体積Vは だから
(c) 全気体分子の運動エネルギーの総和Eは
一方,理想気体の状態方程式は pV=RT だから
問89
(1) D
(2) 半径D,高さvt の円柱の体積を求めればよいから πD 2vt
(3) 密度n=である。(2)の円柱中のt秒間の分子数はπD2vt・nだから単位時間に衝突する回数は
(4) 分子は単位時間にv 進み,この間πD2vn回他の分子と衝突する。求める距離をr とすると
(5) 倍
(6) 分子数は変わらないので密度はK倍
(7) 温度一定だから1倍
(8) (4)のr はn に反比例するから 倍
問90
(1) B,C点の温度をそれぞれTB,TCとして状態方程式から
P0V0=RT0, (3P0)V0=RTB, P0(3V0)=RTC
∴ TB=TC=3T0 (イ)(ロ)
(2) 等積変化だから気体は仕事をしないので U=Qである。
(3) TB=TCだからU=0 (しかし途中では変化あり) Q=W である。
(4)
∴ QCA=UCA+WCA=−5P0V0=−5RT0
∴ 放出熱量は5P0V0(=5RT0)
(5) BC間のPとV の関係を式で表すと
これと PV=RTより
問91
A→B:Q=0, U,W は負
B→C :W=P2 (V1−V2) (ピストンが気体に仕事をするから正),
Qは負
U=Q−W= U は負
C→A:W=0,Q=CV(TA−TC)= U,Qは正
問92
冷蔵庫内の熱を放出するためのモーター回転による仕事の一部が熱に変わり,導線での発熱もある。このため扉を開けて十分時間が経過すると,他の方法より室温が上がる。