まばゆい ひかり 生まれて はじめての かんかく いままで つつんでいてくれた あたたかい壁が どこにもない 宙に浮く ぼくのからだ 泣く ちからのかぎりに 泣く ふるえて うごきはじめた 肺 こわい こわいこわいこわい これが ぼくの おたんじょう ------ちいさくて あたたかい------ ねむりから覚めたら なんだかいい気分 ふぅ と ためいきをついたら 「ふぅ」と音がしたよ 「ふぅ」「ふー」「ふぃ〜!」 「あー」「あー」「あー」 おもしろいな ぼくの声 そう これが ぼくなんだ ぼくがここで 生きている ------やわらかくて やさしい------ さっきから 目のまえに なにかある もじょもじょ もじょもじょ うごいてる ふしぎな かんかく なんだこりゃ?! こうすると こうにうごくね こうすると こうなるんだー よくわかんない そんなときは 迷わず くちへ あーんぐり もぐ・もぐ・もぐ・もぐ・・・ これも ぼくだ ぼくの 手だ きっとそうだ ぼくなんだ ぼくがここで 生きている ------ありがとう ありがとう------ |