馬の嘶(いなな)き それが夜明けの合図 草原に遊ぶ 鈍い光の粒は オレンジ色の 輝きを放ちながら ひとすじの 閃光となって まっすぐに 私の胸へと還る ----- 朝だよ お帰りなさい やわらかな光 かわいい光 この胸にうずくまり 目を細めて うっとりと これは途中 いのちの途中 鳥の喚声(かんせい) 一日のはじまり まどろむ光は ちいさな呼吸音と共に ひっそりと たたずむ 私は手を添え いつもの様に 細い声で ささやく ----- 今日もまた 一緒にいこう かけがえのないもの 忘れてはいけないもの ずっと ここで生きている 支えて 支えられている そう これは途中 いのちの途中 |