自助会とは

自助会という言葉からなんとなくイメージできますでしょうか。セルフヘルプグループとか自助グループとか本人の会とか様々な名前がありますが、いわゆる同じ悩みを抱える人達の集まりと考えていただければよいと思います。

専門家の知識や技術に頼るのではなくて、同じ悩みを抱える人達が自分たちの力で回復する目的で行われているのが自助会です。

自助会は一般的にアルコール依存からの回復の過程で行われたりしますし、幼い子供を亡くした親の会など当事者にしか分からない本当の胸の内を話し合える場所として行われたりします。

自助会の基本は「わかちあい」です。単なる傷の舐めあいや慰めあいではありません。理解者を得る事で回復する力を得て、他人の体験などを通して自分の抱えている問題を具現化し、集められた情報や知識を活かして回復していく為の場所なのです。

そうして実際に回復した人がこれから回復しようとしている人達の力になり回復の援助をしてくれることもあります。

自助会に参加する事で自分にとって安住の地を見つけたように感じる事もあると思います。そうすることで安心して回復する準備ができるようになるのです。

自助会はACからの回復にも有効です。ACにとって何がつらいかといえば自分のつらさを誰も理解してくれない事です。場合によっては単なるワガママとしてしか見てもらえません。

しかし、自助会においてはそんな事はありません。そして自分と同じ事で悩んでいる人がいた事に安心感を持つ事ができると思います。さらにそれらの人達の話を聞いていくなかで、なぜ自分が生きづらいのかに気が付くようになります。

そこまでいけば後は他の人がどのように生活しているのか、どのように回復しようとしているのか、実際にどうやって回復したのかという情報を集めてそれらを実践していけばよい事になります。

ただしここで一つ問題があります。他の人の方法が必ずしも自分の回復に適しているとは限らないのです。

つまり、自分の状況を理解してもらい、気持ちをわかちあう場所としては大変適しているのですが、回復という事を考えた場合には少々遠回りをすることがあるのです。

もちろんある程度自己分析のできる人であれば多少遠回りをしても回復する事ができます。しかし、いくら他の人の話を聞いても、いくら自分の話しをしてもそこから一向に進展がなくて焦ってしまう人が多いのも事実です。

そして中には「あなたがその方法で回復できたのはあなたが強いからであって自分にはとても真似できない」という気持ちが湧き上がってきて絶望してしまう人もいます。

また、最初のころは希望の光が見えていたのに、お互いに話し合うばかりで一向に自分が楽にならない事にあせりを感じて、次第に諦めの気持ちが出てきて自助会に参加する事を止めてしまう人もいます。そして自助会そのものが解散してしまう場合もあります。

前記の通り、自助会はACからの回復にも有効です。しかし、自助会を通して自分の生きづらさの原因が具現化できたら、早い段階で自分に合った次のステップの回復方法を見つけることが大切です。

自助会では専門職を入れる場合とまったく入れない場合がありますがもし専門職の人がいるようでしたら相談してみるのも良いでしょう。そしてもしいないようでしたら自助会の参加者の中でも相手の立場で話を聞いてくれる人に相談してみるのもよいと思います。

また、本などでもACからの回復方法について触れているものがありますので参考にしてみると良いと思います。

自助会はACからの回復の特効薬ではありませんが、初期症状を緩和する効果がありますし、これだけで回復できる人もいますので検討してみてください。

そして、近くに自助会がない場合はインターネットの掲示板を活用するのが良いと思います。

AC向けの掲示板は沢山あるかと思いますが、今の自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。