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■感謝の言葉が自己評価を高める■
子供の自己評価を高めるもっとも有効な方法は、親が子供に感謝の気持ちを示してあげることです。
子供は自分が行った行為を自分自身で評価する事ができません。
ですから、自分の行った行為が世の中にどのように評価されたかということが、その子にとってとても大きな意味を持ちます。
自分の行った行為が世の中に高く評価されれば、その子自身とても嬉しく感じますし、意欲も湧いてきます。
一方、自分の行った行為が低く評価されたり、行為に対して関心を示されなかったりすると、自分のやったことは価値の無いことと感じます。
そして子供にとっての最初の世の中は親です。
つまり小さな子供にとっては親が世界の全てなのです。
ですから子供にとって、親に高く評価されるということは、全世界に高く評価されるということであり、親に評価されないということは、全世界に評価されないということなのです。
自己評価の低い子供は「どうせ自分なんか何の役にもたたないんだ」「自分なんかいてもいなくても同じなんだ」と思っています。
どうして自己評価が低くなるかといえば、親に評価してもらえなかったか、親は評価しているんだけどそのことを親が子供に伝えなかったからです。
親が子供に対して感謝の気持ちを伝えることで、子供は「自分は親の役に立ったんだ」と感じるようになります。そして「自分は価値のある存在なんだ」と感じることができるようになります。
つまり、「自分はこの世界で役に立つ存在なんだ。価値のある存在なんだ」と自己評価が高くなっていくのです。
具体的には、親が子供に対して「ありがとう」「助かるよ」という感謝の言葉を言ってあげるわけです。
人間には「役に立ちたい」という本能的な欲求があります。これは大人も子供も同じです。
子供にとっては最も身近な存在である自分の親の役に立ちたい、親の喜ぶ顔をみたいという欲求があり、その欲求が満たされることで、こころの満足感が得られます。
親が子供に対して感謝の言葉を言うということは、子供の存在価値を認めるということであり、「この世界が君の価値を認めているよ、君を必要としているよ」ということを伝えることなのです。
こうした感謝の言葉を伝えもせずに「この世の中に必要の無い人間なんて存在しない。価値の無い人間なんていないんだ。だから君だって価値があるんだ」などといくら言ったところで子供の自己評価は高くなりません。
子供の自己評価を高めるものは、子供にとって最も身近な存在である親からの感謝です。ですから、子供にはできるだけ感謝の言葉をかけてあげてください。
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