内観とは
内観とは、「自分を知る」ための方法として日本で開発された自己探求法です。

内観、内観法、内観療法などと様々な呼び方で呼ばれておりますが、これらは呼び方が異なるだけでやり方は全て同じです。
内観は自己探求の為の方法ですが、心理療法としての効果も高く、心の問題で悩んでいる人々が短期間で顕著な回復を示した例も数多く報告されております。現在では内観の効果の高さからさまざまな分野で研究や実践が行われており、日本内観学会でもその効果が次々と報告されています。また、内観はヨーロッパやアメリカなどにも広がり、その効果は世界でも認められており、日本生まれの世界的心理療法として現在9ヶ国で実践され、広く認知されております。
内観が初めて少年院や刑務所に採用されてから50年が経ちますが、一時期は全国の少年院の8割が矯正プログラムに内観を取り入れ、刑務所においてはのべ10万人の受刑者が内観を行ったともいわれています。また、NHKのこころの時代や朝日新聞の天声人語などでも紹介された事で一般にも知られるようになり、テレビ東京のワールドビジネスサテライトでとりあげられたりもして、社員研修などにも積極的に採用されるようになりました。心理療法として病院などに取り入れられて、アルコール依存症、薬物依存症、摂食障害、うつ病などの心因性の障害を克服したという事例が相次いで報告されており、現在、効果についての研究は、日本内観学会や日本内観医学会を中心に進んでいます。
最近の傾向としては、心理療法としての「内観」がクローズアップされておりますが、本来「内観」は、社会的、精神的に健康な人々が、静かに自分の心を見つめ直すために行うものです。
人が健康に生きていく為には、精神と身体の両方のバランスが大切だと思います。仕事で考えれば心と技(わざ)とでもいいましょうか。
しかし、現代においては技ばかりを磨いており、心を磨く事があまりないように感じます。
社会も仕事も、結局は人と人との繋がりで成り立っています。ですから、自分の心をみつめて磨いておく事が、より豊かな社会生活や人生をおくることにつながるのです。
人間関係を円滑にするためには、相手に対して自分がどの様な存在なのかを客観的にみて認識しておく必要があります。
「内観」はそのことに気が付き、自分の心をみつめて、磨きたいと考えている人々にとって、とてもよい研修方法だと思います。
以下に、インターネット上で調べたサイトを紹介いたします。
 
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 「内観療法」
 
はてなダイアリー 「内観療法」
群馬内観研修所
gunma naikan kenshuujyo