もっと知りたい−その1
内観は少年院や刑務所で再犯率の低下に貢献した事で広く認知されるようになりました。現在では全国の少年院の8割が矯正プログラムに内観を取り入れており、刑務所においてはのべ10万人の受刑者が内観を行ったともいわれています。

また、NHKや朝日新聞の天声人語などでも紹介され、内観の生みの親である故・吉本伊信氏のところには全国から内観希望者が集まり、常に40名ほどの人間が入れ替わり立ち代り内観をし、入所希望者は数ヶ月の順番待ちだったそうです。

心理療法として病院などにも取り入れられて、アルコール依存症、薬物依存症、摂食障害、うつ病などの心因性の障害を克服したという事例が相次いで報告されるようになり、今や心理療法として内観を用いている病院は全国にあります。

また、日本内観学会には医師、看護師、臨床心理士、カウンセラー、僧侶など様々な職業の方々が在籍し、それぞれの立場で内観に関わり社会に貢献しています。

現在では9カ国で内観研修が行われておりますが、なぜこれほど効果があり、各種メディアに取り上げられるのか不思議に思う方もいらっしゃる事でしょう。

今までに、「全てのこたえは自分の中にある」「幸せはすぐ近くに転がっている」という意味のフレーズを眼にしたり耳にした事がある人は意外と多いのではないかと思います。しかし実際にどうすればその「こたえ」や「幸せ」が見つかるのかを知っている人は少ないようです。

内観は、自分の中にある「こたえ」を見つける方法なのです。

内観の効果についての医学的、科学的な分析は各機関において行われていますので、そうした文献を参照していただければと思いますが、理論どうこうというよりも集中内観を経験した人には内観前に比べて大きな変化が見られますので、周囲の人も大変驚かれますし、効果が明らかにわかるようです。(もちろん全ての人に効果があるわけではありませんが。)

また、集中内観を経験した事のある心理職の人は身をもってそれが分かっていますので、自らの悩みの解消の為だけでなく心理療法や非行の更生などの自分の仕事に活用しますし、それにより効果が上がれば周囲の心理職仲間も取り入れたくなるのは当然といえば当然です。

そして「全てのこたえは自分の中にある」というのは普遍的なものですので老若男女を問いません。

さらに例えどんなに時代や文化や生活スタイルが変わっても人間の悩みはなくなりませんし、悩みの根本的なものは変わりませんし、解決方法も変わりません。

だからこそ内観がこれほど広まり、様々な場所でとりあげられているのだと思います。

内観は理屈ではありません。実践して初めて理解できるものです。ですからどんなに知識を得たとしても内観を知っている事にはなりませんし、理解している事にもなりません。

言ってみれば、いくら水泳の解説書を読んで理論を理解しても泳げるようにはならないのと同じ理屈です。

内観経験者は、「内観を体験していない人には内観は解らない」と口をそろえて言います。

つまり内観を行うことが内観を知る唯一の方法なのです。

吉本伊信氏は取材に来る多くの記者に対して「まず座って内観を体験してください」といって最初から説明などはしなかったそうです。

ですからもし内観に興味があるようでしたら、まずは一週間の集中内観をしてみるのが良いと思います。

「内観」という言葉の響きが宗教くさいということで敬遠される方もおられますが、内観は単なる「方法」でしかなく、宗教ではありませんので、国の機関や、病院、教育機関などにも取り入れられておりますし、自分自身でこの方法を使って自己啓発することも可能です。

ただ、やり方を間違えることなく、集中して行う為に、最初は専門の研修施設にて行うことをお勧めいたします。

内観研修できる病院、研修所、寺院などは全国に20ヶ所以上ありますので自宅近くの施設で研修できると思います。

もし、ご自宅近くの信頼できる研修施設の紹介をご希望でしたら、お気軽に群馬内観研修所にお問い合わせください。信頼できる施設をご紹介させていただきます。
「もっと知りたい!」トップ
gunma naikan kenshuujyo