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心理学講座
行動療法>概論
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行動療法とは、不適切な行動を学習してしまったことにより不適応となってしまっている症状に対して、新たに適切な行動を学習することでその不適応状態を解消する療法です。
もう少し分かりやすく説明します。今ここに人に会うのが苦手で不安を感じている人がいるとしましょう。この人は「人を避ける」という行動をすることでこの不安を取り除きました。そして「人を避ける」という行動で一時的に不安を解消することに成功したこの人は、その後も「人を避ける」という行動をとり続けました。
しかしその結果、この人は人に会うことへの不安がますます強くなって最終的には人を見ただけで逃げ出すようになってしまったのです。こうして社会生活が困難になってしまったこの人に対して、「人前に出る」という行動を少しずつ繰り返すという経験をしてもらいます。すると徐々に慣れてきて「人前でも不安にならない」という経験を積むようになります。
これにより人に会うことへの不安が薄れ、不適応な状態を解消することができるというわけです。
行動療法では、「そもそも人間は真っ白な状態で生まれてきている」と考えます。そして真っ白で何もない状態で生まれてきた人間が周囲の環境などで色付けされて成長し、その過程において不適切な行動を学習してしまうことで不適応状態になると考えます。
不適切な行動を学習してしまったことが原因なのですから、適切な行動を再学習することで不適応状態を解消すればいいという理論です。
行動療法は、ウォルピをはじめとする心理学者によって提唱された理論で、60年代にアイゼンクが有名にしました。
行動療法は特定の誰かが考案したものではなくて、学習理論を基にした、再学習のための様々な技法の総称です。
問題行動には、@適切な行動が不足している場合とA不適切な行動を学習してしまった場合があります。@の場合には適切な行動を学習し、Aの場合には不適切に学習された行動を除去することになります。
【行動療法の効果と注意】
行動療法は、恐怖、不安、赤面、不登校、言語障害、パニック障害などに効果が認められており、その原理や方法も非常に分かりやすいですが、人を機械のように扱っているとして非難する声もあります。行動療法を行うときには、人を尊重する気持ちが大切です。
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