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心理学講座

  精神分析療法>カタルシス効果
フロイトの精神分析理論のヒントになったともいえる有名な事例があります。
フロイトが師事していたブロイアーの取り組んだアンナ・O嬢の症例がそれです。

これは2人の共著である「ヒステリー研究」の中で紹介されています。
どのような内容なのかを簡単に説明します。

アンナは知的で才能ある女性でしたが、二十歳を過ぎてから手足の麻痺、視覚障害、言語障害など様々な症状に悩まされました。また、彼女はコップから水を飲めないという症状を持っていました。

治療によりアンナは「嫌いな家庭教師の婦人が犬にコップから水を与えているのを見た」ということを思い出しました。すると、それまでコップから水を飲む事ができなかった彼女が、コップから水を飲めるようになったというものです。

つまり、アンナは嫌悪や非難の感情を表すことなく、それらの感情を無意識の中に抑圧したが、その感情が無意識の中で働き続けコップから水が飲めないという症状になって表出した。しかし、無意識の中に抑圧した感情や記憶をもう一度意識し直したことで症状が消失したとフロイトは考えたわけです。

このように不安や緊張の原因となっている欲求や感情や衝動を、言語や行為を通じて解放させることを心理学用語でカタルシスといいます。カタルシスには浄化という意味があり、カタルシスにより症状が消失することをカタルシス効果といいます。

このような、無意識の意識化というのが精神分析では重視されています。

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