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心理学講座
精神分析療法>構造論
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フロイトによる心の働きについてのもう一つの視点が構造論です。
構造論では、人間の心がイド・自我(じが)・超自我(ちょうじが)で構成されていると考えます。(イドをエス、自我をエゴ、超自我をスーパーエゴと呼ぶことがあります)
イドは快楽原則(かいらくげんそく)にしたがって「あれがしたい」「これが欲しい」というように手段を選ばず欲求、感情、衝動などを満足しようとする本能的な源泉です。イドは無意識層の中心の機能であり欲求、感情、衝動などをそのまま実現しようとします。
自我は感情を現実に適応させる機能です。イドを理性的にコントロールし、現実原則(げんじつげんそく)にしたがって、イドからの本能的な欲求を現実にあった形に調整する役割をします。
超自我は「ああいうことはしてはいけない」「こうすべきだ」「こうしなければならない」というようなルール、道徳観、倫理観などを追求しようとする部分です。超自我は人間の成長過程において受けたしつけや社会との接点を通して学習されます。幼児期は親の判断基準に従っていますが、成長するにつれ「これをやってはいけない」と自分で判断できるようになり、超自我が形成されます。
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自我は意識層の中心の機能であり、イドからの要求と超自我からの要求を調整し、感情を現実に適応させます。
人間は生まれたばかりの赤ちゃんのときには、お腹が空けば大声で泣き、排泄したくなればところかまわず排泄しますからイドのかたまりのようなものです。その後、幼児期になって親からしつけを受けたり、社会との接点を持つ中でルールを学び超自我を発達させていきます。
現実の社会生活をおくる上では、本能的な行動を取り続けてはうまくいきませんし、理想を追い求めすぎてもうまくいきません。そこで現実の社会にうまく適応していくために、自我がイドと超自我の両方からの要求を調整しているというわけです。
これらイド、自我、超自我が調和しているときには自分らしさを保ちながら社会に適応して生きていくことができます。
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イド、自我、超自我のバランスが崩れると不適応な状態になると精神分析では考えます。
自我がイドや超自我や外界(現実世界)からの要求に対してうまく調整できているときはいいのですが、それらからの要求に迫られて調整がうまくいかず葛藤が生じてくると自我は「不安」な状態になります。
そうすると自我の不安を処理し、安定を保つための機能が自動的に働き、自我を守ろうとします。この自我を守ろうとする機能を防衛機制(ぼうえいきせい)と呼びます。
防衛機制は適応した生活をおくるために無意識的に働いている機能です。
平たく分かりやすく説明しましょう。
人間は色々な欲求を持っていますが必ずしもそれが達成できるとは限りません。そしてそれが達成できないとき様々な方法で自分(自分の心)を守ろうとします。この方法のことを防衛規制といいます。
そして、この方法(防衛規制)は無意識に行っています。
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